和合は山に深く抱かれています。
和合にとって山を資源として活かすことは重要なことで、炭焼きの一大産地として栄えた歴史を持ちます。
和合のこの環境に魅力を感じて住み着いた人の多くには、もっともっと山の資源を生活に取り入れたいという気持ちがあります。暖房や風呂焚きに薪を使ったり、自分で切り倒した木で小屋を建てたり、キノコを栽培したり、という具合に各々ができる事を拡げています。そして、そんな人たちが集まってでできた「和合山守」というグループがあります。
山仕事には技術や道具が必要です。安全な作業のやり方を仲間に教わることが大事です。和合山守」では森林整備の交付金を得て、山仕事が軌道にのるまでの助けとしています。そんな活動は4年目を迎え、この度「南信州元気な森林づくり大賞 南信州特用林産振興会長賞」を受賞することになりました。
急峻な山々に囲まれている和合では、針葉樹を広く育ててたくさんの木材を生産するような林業は難しいのですが、その分、他の色々な可能性に目を向けて活動していることが評価されたのだと思います。今後も和合の山の魅力を引き出すような試みを続けていきたいと思います。
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今日は和合森林組合で焼いた炭窯の炭出しをお手伝いさせていただくことができました。
かつては和合のあちらこちらで冬になると炭窯から煙がたなびいていました。
50年ほど前には、日本中の里山や山間地で見られた風景だったようです。
そして多くの家のコタツは炭で、夜寝る前には灰をかけて埋め、翌日になると赤々とした炭を掘り出してそこに新しい炭を足し朝が始まるのでした。
それはそれは身体の芯から温まるようなとくべつに暖かいコタツでした。
木の板と土、耐火煉瓦で丁寧に塞がれた釜口を開きます。
中には炭が沢山出来ています。
これらを丁寧に仕分けして袋詰めします。