栃もちは栃の実のアク抜きに結構手間がかかるから今となっては高級品。
この山の恵みの独特で素朴な味わいを求める人は多い。
薪炭林として伐採も繰り返されてきたであろう山のなかに
忽然と一本の栃木の大木がある。
栃の実が欲しいから伐られなかったのだろうか‥
たわわに実る栃の実はどんなにたくさんの
野生の小動物を養ってきたであろう。
苔むす木肌は悠久の時の流れを教えてくれる。
大きなウロには何が住んでいるのだろうか。
そして、周囲にはたくさんの栃の木が生えているから
きっとこの大木の子たちにちがいない。
つめたーい清水に手を浸し、大木を仰ぎ見て
特別な時間に浸る‥‥