今日は和合森林組合で焼いた炭窯の炭出しをお手伝いさせていただくことができました。
かつては和合のあちらこちらで冬になると炭窯から煙がたなびいていました。
50年ほど前には、日本中の里山や山間地で見られた風景だったようです。
そして多くの家のコタツは炭で、夜寝る前には灰をかけて埋め、翌日になると赤々とした炭を掘り出してそこに新しい炭を足し朝が始まるのでした。
それはそれは身体の芯から温まるようなとくべつに暖かいコタツでした。
木の板と土、耐火煉瓦で丁寧に塞がれた釜口を開きます。
中には炭が沢山出来ています。
これらを丁寧に仕分けして袋詰めします。
1月9日、和合の人たちでどんと焼きをやりました。
まず芯になる長い竹を立てて、その中に薪や太い竹をくくりつけます。
年始6日に降った雪が、日陰の畑ではまだだいぶ残っています。
年々動ける人も少なくなっていて、最初の竹を立てるのにも一苦労です。
集落によっては焚き物を集めただけで、火をつけるところもあるようです。
昔は子どもたちだけで作ったという話しを聞いていますが、遠い世界の話しのようです。
その後、ヒノキ、スギ、松の青い葉を飾りつけ、一番外側に家々から集めた正月飾りや書初めなどを置いていきます。
昔は15日の小正月の行事でしたが、15日の成人の日の休日が移動したので、それ以来不定期に開催されています。
夕方から点火。
倒れて熾火になったところで、お餅やイワシなどを焼いて楽しみました。