2026年4月1日

先日子供が山村留学で来た和合小学校を卒業しました!今回は式でご挨拶させていただいた内容を元に記したいと思います。
————————————
小学校入学でいざ長野に住み始める日、横浜の家でパパを見送ってから、二人で車に荷物をパンパンに詰めて、なんとか夜に到着したおうちには、なんと照明がついてなくて、布団も届いていなかったという具合で始まった2人の生活です。当時はコロナ渦で、入学式は校長先生が一人ひとりの家に来てくださり、玄関で執り行なってくれました。世の中全体がそうでありましたが、これまでに経験したことのない状況に私は戸惑いながらも、あなたは楽しく学校に通いました。ダメだったらすぐに帰ろうと思ってきた移住生活ですが、気づけばもう7年目です。
山村留学に来た理由は様々ありますが、第一に少人数だったからです。少人数はあらゆる子に向いている、ということではないのですが、自分の周りに起きることはしっかりと自分事になる、というか、なってしまうことは息子には必要な経験だと思い選択しました。また単純に毎日長時間学校にいるのだから、例えば実験器具や運動器具が一人ひとつあるというささやかなことも、好奇心旺盛で退屈が大嫌いな息子には無駄な時間がなくていいんじゃないかと思ったのもあります。

学校でも取り入れたいですと提案して実現もしました。
よく友人に「そんなに少ないと多様性がないんじゃないか」と当時言われたものです。本来行くはずだった地元の小学校は約6割が外国人というTHE多様性という環境、一方和合ではいつも同じメンバー。でもみんな一人ひとりやっぱり全然違うという意味ではここにも多様性はあります。しかも大きな学校のように卒業まで全く付き合うことがなかったという多様性ではなく、ここではみんなが関わり合うという、少ないながらも濃い多様性の中で暮らすことになり、それはそれで学ぶことはたくさんあります。
どちらがいいというわけではなく、都会にいてもいい経験がたくさんあったはずです。でも息子はご縁があって和合で育ちました。息子にはこの山村留学生活の感想をきいたことがありませんが、いつか、どんなタイミングでどんな風にここでの生活を振り返って何を思うか、その時が来たらよかったら私にも教えてください。

また思いがけず、地域の方という存在を知ることになります。
ご近所づきあいという文化は都会の核家庭で育った私たちには初めてのことでしたが、息子にはこの6年間ですでに生活の一部になっているし、当たり前のこととして認識しているかもしれません。暮らしぶりを気にしてくれたり、子どもに知恵をや慣わしを教えて下さったり、何かあれば集まってご飯を食べたり、成長を共に喜んでくれる方々がいる、そんなことは都会のおうちにはありませんでした。
長い人生ですから、時にはやさぐれて悪い方に行くこともあるかもしれません。そんな時は自分のことを気にしてくれていた方々がいた、ということをどうぞ思い出してください。地域の皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
そして和合小学校の先生方、子どものことを考えていつも一生懸命手を尽くしてくださっていることに深く感謝しています。
本来ならお一人お一人にご挨拶を、となりますが、ここでは先生も少人数なのでお一人ずつ申し上げたいと思います。
————————————
卒業式が無事終わり、教室で最後の学活が行われました。先生が用意していたのはなんと算数?数学?の最後の授業でした。
以前私が「なぜ正多面体は5種類なのか私達に教えてください」と先生に言ったらしいのですが、口頭で説明するのが難しく、その時説明しなかったことがずっと引っかかっていたとのことでした。
算数が好きな息子も、「わかった!」と理解。最後まで和合小らしいなと思いました。

ありがとう、和合小学校!
************
今日のライター:はっぴ

