
2019年5月から1年間私たち親子は「親子山村留学」で長野県阿南町和合地区で過ごさせて頂きました。
たった1年間でしたが、和合での時間はとても濃く、とても貴重な経験をさせていただきました。
当時、小学校6年生だった息子は学校へ行きづらくなり、どこか心の休まる場所はないだろうかとフリースクールなどを探していました。
そんな時に出会ったのが和合小学校でした。

山の自然に抱かれるように建つその学校は、全校生徒9人の超小規模校。しかしながら校長先生を始め職員の方は8名という何とも恵まれた環境でした。
見学に訪れたとき、生徒全員が窓から顔を出して満面の笑顔で「こんにちは~」と手を振って迎えてくれた事がとても印象的でした。
校長先生もPTA会長の方も「将史くんのペースでゆっくりやっていったらいいですよ」と言って頂いたことがとても有難かったです。
小さな学校だからこそ、一人ひとりにむけられるまなざしが深く温かい。複式学級というのも息子には合っていたと思います。1つの教室で2つの学年の授業を行うという建付けですが、要はその子にあった教材を用意して頂いて、その子にあった学びをして頂いたおかげで本来の学年の勉強にも追いつくことが出来ました。
学校行事も充実していて、都会の学校には無いような豊かな学びが和合小学校にはありました。
自然とともにある生活だからこそ出来る授業。村の人々から教わる土地の文化や風習のお話。保護者の方が行う本格的な稲作の授業。太鼓の活動。どれも本当に素晴らしいものでした。
また、少人数故に人前で自分の意見を発表する機会が多く、そのため責任感や自信が子供のなかにゆっくり芽生えてゆくのを感じました。

私たち親子も、和合の自然にすっかり魅了されました。生活は便利だとは言えませんが、自然の恵みで満ちていました。お隣のおじいさんから頂いた絶品アマゴ、掘りたてのタケノコ、おすそ分けで頂いた鹿肉やイノシシの肉、養鶏をされている方から分けて頂く新鮮なタマゴ、そして畑で採れた野菜のおすそ分け。どれも「生きる」実感に満ちた贈りものでした。
和合には「生きる力」に満ちた方々が多くおられました。
そんな方々との出会いは私たち親子にとっても大きな学びとなりました。息子もゆっくりですが笑顔を取り戻し、以前の彼らしさが戻ってきました。
そして何より心に残っているのは和合の方々からよく聞いた「おかげさま」という言葉です。
私はこの言葉を今でも大切に心のなかで反芻させて頂いています。誰かのおかげで今日がある。自然のおかげで生きていられる。
あの頃小学生だった息子は、今では高校3年生。春には大学生になります。私の子育てもいったんひと段落ついたかなと思っています。
これも、皆さんの「おかげ」です。ありがとうございました。
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今日のライター : Tomo
6年前息子の不登校をきっかけに山村留学を決意
来春息子の進学を機に夫との二人暮らし。会話が続くか不安しかない(笑)
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